ストーカーについて知る
 
 警察庁統計で見るストーカー被害の実態

警察庁の六ヵ月統計から見るストーカーのプロファイルを概観することにしよう。

男女別であるが、ストーカーの被害者は予想どおり女性が九割弱と圧倒的に多く、男性は一割強に過ぎなかった。(図2a)

ストーカーの加害者は、男性が九割弱で、女性は一割強であった。
(図2b)


次に年齢を見ると、被害者は二十歳代が多く、三十歳代、四十歳代、五十歳代と減少する。
十歳代以下は意外と少ない。(図3a)

加害者の年齢は、二十歳代と三十歳代がほぼ同じで、五十歳代以上がこれに次ぐ。加害者では十歳代以下は非常に少ない。(図3b)


警察に相談されるストーカー事案の加害者と被害者の関係

面識のない人が少なく、約10パーセントに過ぎないことが注目される。
このようなケースは「ストーカー規制法」よりも、他の刑法や条例によって処理されるためだと考えられる。

しかし、たとえ一割でも、それが存在することは無視しえない事実である。
面識のある人からストーカー行為を受けて相談に来る場合が圧倒的に多かった。

このうち、現在または過去の交際相手が51パーセントで過半を占め、現在または過去の配偶者が14パーセントもある。

つまり、ストーカー関係の66パーセントが少なくとも一時的には愛情によって結ばれていたパートナーであったということになる。

ストーカーと被害者はもともと深い関係にあった場合が多い。

ちなみに、「ストーカー規制法」の定義に採用された、ストーカーの動機であるが、警察統計によれば、54パーセントが「好意の感情」であり、38パーセントが「好意の感情が満たされなかったことに対する怨恨の感情」で、この二つで九割を超えている。

この結果はもちろん当然ではあるが、心理学的に見て興味ある点は、ストーカーのように被害者に危害・不快を与える行為でも、「好き」が「嫌い」(恨み)を上回っているということであろう。

また、「精神障害」は1.5パーセントに過ぎず、かなり少ないことになっている。
 

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